2010-01-01から1年間の記事一覧

年を忘れる会の翌朝、年を振り返ることをしようと思う

信じてもらえるかどうか分からないけれど、単純に酒を呑むのが好きなのかと問われても別にそんなことも無く、人とのコミュニケーションツールとしての酒が好きなのである。 仕事から帰ってきた部屋で酒を呑む習慣も基本的にはない。未だに銘柄毎のビールの味…

齊藤智裕 / KAGEROU

KAGEROU作者: 齋藤智裕出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2010/12/15メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 1,620回この商品を含むブログ (203件) を見る買いました、読みました。話題沸騰(そうでもない?)、水嶋ヒロこと齊藤智裕「KAGEROU」。太田…

悪趣味なコミュニケーション

現代文学論争 (筑摩選書)作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/10/15メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 165回この商品を含むブログ (24件) を見るタイトル、そして著者。即買いの1冊。1890円と値段はやや張るが、決断を悔いることは100パ…

青春おぼえがき

アクセラレイトアーティスト: R.E.M.出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=発売日: 2008/04/09メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (24件) を見るキラキラ!アーティスト: 曽我部恵一BAND,曽我部恵一,上野智文出版社/メーカー: ROSE RECOR…

言文不一致体問題

10月15日金曜日、クラブ・スヌーザー@名古屋、並びにそれをメインイベントとする、ツイッター発・名古屋オフ会に行ってきました。 ネットで知り合った人と会うこと自体は何回か経験済みだったけれど、1対1じゃない複数参加の所謂オフ会に参加するのは今回が…

すれ違い続けるべき対話

今日は母の誕生日だが仕事ということで、昨夜弟も入れて3人で母の誕生日祝いに食事に行ってきた。父が亡くなって以来、基本的に予定の無い週末には実家に戻ることにしているので母とは頻繁に顔を合わせているのだが、弟とは結構久々に会った。服飾業界で働い…

家族になること・家族を作ること part2

be a family.とは言っても、自然に知らないうちに家族になる、などと言うことがあるはずもなく、その都度我々は選択し、家族になるのである。選択が誤りであったという合意の下に家族関係を解消できる制度も整えられてはいるが、この場合の家族関係が指し示…

家族になること・家族を作ること part1

優しいおとな作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 49回この商品を含むブログ (24件) を見る砂の上のあなた作者: 白石一文出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/09メディア: 単行本 クリック: 5…

あきらめる

読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド (ダ・ヴィンチブックス)作者: 岡野宏文,豊崎由美出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2010/09/10メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 131回この商品を含むブログ (20件) を見…

成長するってこと 涙見せたっていいぜ

9月10日金曜日、サニーデイ・サービスのライヴに行ってきました。 ボブ・ディラン、MIKAに続いて今年3度目のライヴ。今月はあとアジカンにも行く予定、10月にはMass Of The Fermenting Dregs(通称マスドレ)もチケット購入済みなんだけど、もう断言しよう。…

サニーデイ・サービス / 本日は晴天なり

初聴後にまず頭に浮かんだ彼らのアルバムは「サニーデイ・サービス」(セルフタイトル)だったが、改めて聴き直してみるとそこまで似通っているわけでもない。 2、3周した後には、むしろ「東京」か? と思い、こちらも聴き直してみたが、似ているようで何か…

綿矢りさ / 勝手にふるえてろ

作家が紡ぐのは、物語か、はたまた、ふるえる琴線の、凡人には紡げないその細部か。乱暴にこの二者から択一するなら綿矢りさは完全に後者であり、早々にその超絶が絶頂を極めたのが、あの「蹴りたい背中」だ。「さびしさは鳴る」で始まり「はく息がふるえた…

角田光代 / ひそやかな花園

最近ある人がtwitter上で僕のレビューを評して、「『こんな悩みや弱音、本音、戸惑いのような感想を見せてもいいんだろうか』みたいな躊躇いを少し感じさせながら、『けれど、これが僕の選ぶ前進だ』という意気込みが見えてくる」という言葉をくれた。 恥ず…