作家が紡ぐのは、物語か、はたまた、ふるえる琴線の、凡人には紡げないその細部か。乱暴にこの二者から択一するなら綿矢りさは完全に後者であり、早々にその超絶が絶頂を極めたのが、あの「蹴りたい背中」だ。「さびしさは鳴る」で始まり「はく息がふるえた…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。